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【保存版】できるところから始めよう!電気代を節約して固定費を削減する方法

電気代はできれば少しでも節約したいものですよね。

ですが、具体的にどのようにすれば電気代を抑えることができるのでしょうか?

そこで当記事では、電気代の節約術をご紹介したいと思います!

すぐにできる節約術もあるので、今日からぜひ実践してみてくださいね。

目次

電気代について

電気代の決まり方

そもそも電気代はどうやって毎月の金額が決まっているのかご存知ですか?

電気代は、『基本料金』+『使用電力量』+『燃料調整費』+『再生可能エネルギー発電促進賦課金』で毎月の金額が決まっています。

基本料金 :電気を使っても使わなくても必ず発生する料金です。ちなみに電力会社によっては基本料金0円のところもあります(楽天でんきやLooopでんきなど)。

使用電力量 :電気の使用量によって金額が算出されます(電力会社や地域によって料金単価が異なります)。

燃料調整費 :石油や石炭の価格変動によって電気料金が上げ下げされます(価格が下がると電気料金から差し引き、上がると加算)。

再生可能エネルギー発電促進賦課金 :電力会社が買い取った再生可能エネルギー(太陽光や風力など)を、消費者が負担するものです。

電気代の平均っていくらくらい?

電気代の平均金額はどれくらいなんでしょうか?

自分の家の電気代が高めなのか安めなのか疑問に思っている方も多いと思います。

そこで、実際に総務省から発表された2020年分の1ヶ月あたりの平均電気代を見てみましょう。

【1ヶ月の平均電気代】
単身世帯
5,791円
2人世帯
9,516円
3人世帯
10,932円
4人世帯
11,788円
5人世帯
12,471円
6人世帯
16,003円

世帯人数が多くなるほど電気代は高くなっていますね。

人数が多くなるとその分家が広かったり部屋数が多かったりするので、契約するアンペア数は増え自然と電気代は上がります。

また、使う電化製品が増えたり、電気を使う頻度も増えるので人数が多ければ多いほど電気代は高くなっていく仕組みになっています。

電気代は冬が最も高い

電気代は、季節によって高くなったりします。夏なら冷房、冬なら暖房を付けるので春秋に比べると電気代が高くつきます。

さらにエアコンは、外気温と設定温度の差が大きければ大きいほど電力を消費するため、温度差がよりある冬のほうが消費電力量が多くなります。冷房は暖房と比べて少ない電力で済むので、冬季ほど電気料金は高くなっていません。

冬は日照時間も短いので電気を使う時間が長かったり、寒い外を避けて家にいる時間が長くなったりするので必然的に電気代が高くなるというわけです。

また、地域によっての気温の違いにも電気代の違いが出てきます。暖かい地方より寒い地方のほうが暖房をつける時間も自然と長くなるので、電気料金が高くなっています。

電気代の節約方法

電気代を毎月チェックする

まずは、電気代を節約するなら毎月の電気代をチェックしましょう。

請求金額はもちろん、使用量も把握しましょう。

また、電気代は季節によって変動するので昨年同月の使用量と比べると分かりやすいです。

電気代は夜間が安い

電気代は実は夜間がお得なのを知っていますか?

各電力会社では、お得なプランを各種用意しています。

例えば東京電力では、23時〜翌朝7時までお得に利用できる『夜トク8』と21時〜翌朝9時までお得な『夜トク12』のプランがあります。

夜トク8を見てみると、23時〜翌朝7時までと朝7時〜23時までを比べると1kWhあたり約11円お得にすることができます。

【夜トク8】
電力量料金(1kWh)
7時〜23時
23時〜翌7時
32.74円
21.16円

日中はあまり家にいない方や夜間に電化製品を使用すること多い場合は、プランの見直しをしてみましょう。

電化製品の電気消費量について

家庭で電気を消費しやすい電化製品をチェックしてみましょう。

【電化製品の電気消費量】
冷蔵庫
14.2%
照明器具
13.4%
テレビ
8.9%
エアコン
7.4%
電気温水器
5.4%

出典 : 経済産業省 資源エネルギー庁「トップランナー基準の現状等について」

冷蔵庫

冷蔵庫は『ドアを開ける時間・回数を減らす』、『冷蔵庫内は食品を詰め込みすぎない』、『冷凍庫はパンパンに入れる』が電気の節約に繋がります。

冷蔵庫はドアの開け閉めが多かったりドアを開けている時間が長いと、冷気が逃げてしまい中の温度が上がってしまいます。そのたびに庫内を冷やそうと電力を消費しているんです。

よく「冷蔵庫は開けたらすぐ閉める」と言うのは、このような理由があるからなんですね。

また、冷蔵庫内の冷気の循環を良くするために、食品を詰め込みすぎにも注意が必要です。循環が悪くなると余分に電力を消費してしまいます。

逆に冷凍庫は、食品をパンパンに入れることで保冷剤の役割をしてくれるので、余分な電力を消費しません。

冷蔵庫は余裕をもって、冷凍庫はパンパンにするということを把握しておきましょう。

また、熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。熱いまま入れてしまうと、庫内の温度が上がってしまい、無駄に電力を消費してしまいます。

時間がない場合は保冷剤を乗せて冷ます時間を短縮しましょう。

引っ越しをする際に気をつけたいこと

冷蔵庫の電力が無駄に消費されないために、引っ越しをする際には気をつけておきたいポイントがあります。

まずは、冷蔵庫が高温になりそうな場所(直射日光が当たるなど)への設置は避けましょう。

設置場所が決まったら、隙間を空けて設置します。冷蔵庫は庫内を冷やすために外に熱を放出しています。壁や物が近すぎると熱がこもりやすくなってしまいます。

また、背面側の壁との距離を余裕もって設置することで、背面の掃除もしやすくなるメリットもあります。冷蔵庫は背面から熱を放出しているので、ホコリが詰まってしまうと熱がこもり、これまた冷蔵庫を冷やそうと電力を消費してしまいます。

定期的に掃除することを心がけましょう。

照明器具

照明器具は、こまめに電源を切ることが大事です。部屋を出るとき、トイレや洗面所、お風呂など使い終わったら電気を消しましょう。

また、使わないコンセントを抜くのも大事です。コンセントをいちいち抜くのが面倒なら、スイッチ付き(主電源)のコンセントがおすすめです。使う時はスイッチをONにして使い終わったらスイッチをOFFにできるので便利ですよ。

照明器具をLED電球や電球型蛍光灯にすると消費電力を大幅に減らすこともできるので、電気代を節約することができます。

明暗センサーや人感センサー、明るさを自動で調整してくれる機能の使用でも節約に繋がりますよ。

また、照明器具のカバーは日々汚れていっています。カバーの掃除を1年間していないと約20%以上の明るさが低下し、汚れやすいキッチンなどは倍の40%以上も低下するといわれています。

普段はなかなか掃除することのない箇所ですが、最低でも年に1、2回は掃除するようにしましょう。

テレビ

テレビは付けっぱなしにしない!

よくやってしまいがちなのが、『とりあえずテレビをつけて、BGM代わり・ながら見をする』ということ。テレビをちゃんと見るとき以外消すことで、電気料金を節約することができます。

よく、「電気とテレビを付けっぱなしで朝まで寝てしまった」という話を聞きますが、横になってしまうとそのまま寝てしまう可能性があるので、眠くなったら横になる前に電気を消して布団で寝るという習慣をつけると節約にも繋がりますね。

また、長期間家を空ける場合はテレビの主電源を切ることで、待機電力は消費しません。ただし、番組を録画している場合は、録画されないことがあるので、主電源を切るときは注意しましょう。

エアコン

エアコンは特に夏冬の季節に大活躍の家電ですよね。

エアコンを節約するには、『つけっぱなしにする』と『フィルターの掃除をする』が大事です。

エアコンはこまめに消すよりも、逆に付けっぱなしにしたほうが節約になるというのを聞いたことがありませんか?

冷房の場合、エアコンを一度消してもう一度冷房をつけると、再び室内を冷やそうとハイパワーで運転するので電力の消費が激しいんです。

なので、外出する際でも短時間であればそのままつけっぱなしで外出しましょう。外出時間が長くなるかもしれない場合には、切タイマーをセットしてから外出するといいですね。

また、エアコンのフィルターはこまめに掃除をすることで、余計な電力を消費しません。パナソニックが行った実験では1年間掃除をしなかった場合、25%もの電気料金が上がるという結果になったそうです。

お手入れのしにくい場所ですが、冷房・暖房の切替時などにフィルター掃除をするようにしましょう。

電気温水器

電気温水器は電気によって水をお湯に変える器具のことです。お湯を沸かさずとも台所やお風呂などで蛇口をひねるとすぐにお湯が出てくるのはこの電気温水器のおかげです。

家庭で使っているお湯は、電気温水器で沸かしたお湯を貯湯タンクに蓄え、タンクの中から給湯して使っているんですが、使い切ってしまうとお湯切れになります。

お湯切れは、電気料金の高い昼間は避けたいところ。そうなると電力単価の高い時間帯に大量のお湯を沸かすことになるので、必然と電気代も上がることになります。なるべく浴槽にためたお湯は無駄にしないように気をつけましょう。

電気温水器のお風呂沸かしには、『フルオート』、『オート』、『スタンダード』、『高温水供給式』の4つのタイプがあり、以下のことができます。

・フルオート : お湯はり、追い焚き、保温、たし湯
・オート : お湯はり、追い焚き、保温
・スタンダード : 追い焚き、保温
・高温水供給式 : お湯はり、たし湯

フルオートは、お湯はり、追い焚き、保温、たし湯をすべて全自動でしてくれるタイプです。そのため、家族でお風呂に入る時間がバラバラでもいつでも適温のお風呂に入ることができるメリットがありますが、その分他のタイプに比べて電気代も高くついてしまいます。

なのでもし家庭でのタイプがフルオートタイプなら、とにかくこまめに電源を切りましょう。こうすることで、消費電力の高い自動湯量・湯温を保つ機能は使われません。

ただし、貯めたお湯の温度が下がってしまっている状態で沸かし直すとなると、余計な電力を消費してしまうので注意しましょう。

電気代を安くしたい、そんなに機能はいらないという方は、フルオート以外のタイプ以外の設置がおすすめです。初期コストも抑えることができるので、買い替えの時期に参考にしてくださいね。

また、太陽光発電のシステムを導入することで、自家発電した電気を使うことができるので、電気代を抑えることが可能です。

太陽光発電システムを導入している家庭向けには、従来の料金よりもお得なプランを提供している電力会社もあるのでチェックしてみてくださいね。

その他・電子レンジ

ランク外ですが、電子レンジの節約法もご紹介します。

冷めた食品を温めたり、電子レンジを使って簡単調理など、意外と使う機会の多い電子レンジですが、使い方次第では電気代を節約することができますよ。

まず冷凍していた食品を解凍する場合は、自然解凍してから電子レンジを使用するようにしましょう。

冷凍庫から出してそのまますぐに電子レンジで解凍するとなると、電力をかなり消費してしまいます。

ベストは、食材を使う日の前日に冷蔵庫に入れて解凍する方法です。これなら電子レンジを使わなくてもいいですし、解凍時間もかからずすぐに調理することができますね。

次に、ターンテーブル付きの電子レンジに関してですが、使用する際にはターンテーブルの外側に置くようにしましょう。

中央に置きたいところですが、外側の方が電磁波が多く当たるため温まりやすいんです。

ただし、ターンテーブルが付いていない電子レンジの場合は、センサーで加熱されるのでそのまま中央置きましょう。

電化製品を買い替える

電化製品は年々省エネ性能が優れているものが発売されています。10年前の電化製品と比べると半分ほどの消費電力なんだそうです。

例えば、2019年に資源エネルギー庁が発表した調査では、エアコンは17%の省エネ、照明器具は一般電球から電球型LEDランプに替えただけで約86%も省エネになっています。

なので長年家庭で使っている電化製品があるなら、思いきって買い換えることをおすすめします。

さらに、省エネ性能に優れたものにすることで、より電気代を抑えることができますよ。

断熱性能を上げる

家の断熱性能を高めることで、冷暖房の消費電力を減らすことができます。

例えば、遮熱効果の高いカーテンをつけたり、窓ガラスに遮熱シートを貼ったり、エアコンをつける際にはカーテンを閉めたりなどの対策を行うと、電気代の節約にも繋がります。

電気料金プランを見直す

従来では、地域で決められた電力会社を利用するというのが当たり前でしたが、2016年からは消費者は自由に電力会社を選ぶことができるようになりました。

現在では楽天でんきやENEOSでんき、おうちでんきなど、インターネット関連サービスだったり、燃料系サービス、携帯電話の大手キャリアだったりと様々な会社が参入しています。

電気とガスをセットで契約できる会社も多くあり、一緒に契約すると電気代が割引されるというプランがあったりと料金プランを見直すことで電気代をお得にできる可能性もあります。

契約アンペア数を見直す

契約しているアンペア数は自分の家に合っていますか?アンペア数が大きければ大きいほど料金も高くなっていきます。

一般家庭では通常10〜60Aの範囲ですが、あまり電気を使わない単身世帯や共働き世帯などは20〜30A、電気の使用料が多かったり世帯人数が多い場合は40〜60Aくらいを目安に考えるといいでしょう。

必要以上に大きいアンペア数を契約している場合もあるので、一度どれくらいの電気使用量なのかを把握して自宅に合ったアンペア数にすると電気代も節約できますよ。

電力会社を切り替える

思い切って電力会社を変えてみるというのも手です。他の電力会社に切り替えることで、電気代が安くなる可能性もありますよ。

2016年から電力会社を自由に選べるようになってから新規参入した電力会社が増えました。

2017年経済産業省の電力小売全面自由化の進捗状況を見てみると、従来の平均販売単価が1kWhあたり21.6円に対し、新規参入の電力会社は20.5円と5%お得になっています。

最初の方で紹介した電気代の平均金額で計算してみると、単身世帯なら年間で69,492円ですが、他の電力会社に切り替えると3,475円分お得になるということですね。

各電力会社で料金のシミュレーションをしてみて、どのプランが一番お得なのか確認してみましょう。

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